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2011年5月29日 (日)

「奇跡のリンゴ」読みました!⑨

今回はこの本です。

34401544  

 

「奇跡のリンゴ ~「絶対不可能」を覆した農家木村秋則(あきのり)の記録~」

  

数年前、NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」で放映され、

そこでは描ききれなかったことを、

フリーライターの石川拓治さんが文章にしたものですpencil

 

私は無知なので、リンゴを作るのに、年間で10種類以上の農薬を、

ちゃんとしたタイミングで巻かないと、収穫は不可能ということを今まで全く知らずcoldsweats01

「無農薬野菜」などがあるのだからpaper、とその延長で、と考えていたのですが、

あのバブル期に、こんな苦労をして、こんなことをやり遂げた人がいたなんて…と、

本当に感動でした。

 

何せ、表紙の顔がいいですよねhappy01

数年前、この本が出版されたとき、レジ前まで持っていったのですが、

少し躊躇して、文庫本化を待ちましたsweat01

で、今回、購入、読了と。

 

木村さんが20年、30年かけて、経験し、分かったこと、

というより、むしろ、悟ったこと、は、あの表紙の笑顔から、分かるような、

分からないような、それはそれは深遠なことと思いますが、

今回は1箇所だけ抜粋を。

 

「人間にできることなんて、そんなたいしたことじゃないんだよ。

みんなは、木村はよく頑張ったって言うけどさ、私じゃない、

リンゴの木が頑張ったんだよ。これは謙遜なんかではないよ。

本気でそう思っているの。だってさ、人間はどんなに頑張っても

自分ではリンゴの花の一つも咲かせることが出来ないんだよ。

手の先にだって、足の先にだって、リンゴの花は咲かせられないのよ。

そんなことは当たり前だって思うかもしれない。

そう思う人は、そのことの本当の意味がわかっていないのな。

畑を埋め尽くした満開の花を見て、私はつくづくそのことを思い知ったの。

この花を咲かせたのは私ではない。リンゴの木なんだとな。

主人公は人間じゃなくてリンゴの木なんだってことが、骨身に染みてわかった。

それがわからなかったんだよ。自分がリンゴを作っていると思い込んでいたの。

自分がリンゴの木を管理しているんだとな。

私に出来ることは、リンゴの木の手伝いでしかないんだよ。

失敗に失敗を積み重ねて、ようやくそのことがわかった。

それがわかるまで、ほんとうに長い時間がかかったな。」 

 

苦労の度合いは、雲泥の差ですが、卒業生を送り出す時に、

同じことを思います。「リンゴ」を「生徒」に置き換えて。

保護者の方や、生徒に、感謝され(ることもあり)ます。それはそれで嬉しいのですが、

でもやっぱり、心のどこかで「私が君にできたのは、せいぜいお手伝いだよ。」と。

 

昔、農家の人が一番偉いと思っていました。

自然を相手にしながら、人の生命の根源にかかわるものを作っている人たちと。

でも、今は、教育に携わる仕事も、やっぱり尊い、と思えるようになってきました。

 

と、話が、少し脱線気味になってしまいましたが、

感動の映画化ができそうなくらい、ストーリーのあるよい本でした。

ちなみに私は、文庫本の207ページの6行目

「…エンジンの音が変わった。アクセルを全開にしたらしい。…」

のところで、不覚にも涙しました。

 

 

 

 

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